原因不明の不育症を経ての出産。

出産の記録
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4度目の妊娠は33才の時でした。

嬉しかった。
でも、それと同じ位不安だった。

今まで生きて出産出来る確率0%の私。
不育症検査でもはっきりした原因は分からなかった私。
最初の妊娠から、だいぶ年を取った、私。

正直、不安しかありませんでした。

内診で、子宮筋腫の場所や子宮の弓状の場所に着床していない事を確認してもらい、少しだけ安心。

ただ、これまでに3度流産しているので、
「何の対策もしない訳にもいかないから…」
と、バイアスピリンプレドニンを飲む事になりました。

バイアスピリンは不育症治療でおなじみの、血液を固まりにくくする薬です。
そしてプレドニンアレルギー反応を抑える薬です。

あらゆる可能性を考えて、処方してくれたお医者さんに感謝です。

これといった原因のない私に効果があるのか不明ですが、何もしないよりはいい。
どちらかの薬が、両方の薬が、見えない原因に効いてほしい。
まさに「藁にもすがる想い」でした。

何というか…
「薬を飲む」
ってものすごく安心感があります。

プラセボ効果なのか?
いやいや、実際に効く薬を飲んでいるんだけど。

薬を飲んでいると、「流産しないように治療している」という気になるのです。
例え原因に対するピンポイントの治療ではなかったとしても、不育症治療のための薬を飲んでいると、原因不明でも何かしらに効いている気がするんです。
実際に何かしらに効いているんだと思いますが。

私の場合、毎週診察を受けに行きました。
つわりで気持ち悪くて辛い中、ただボーっと空を見ながら主人の車で病院に行きました。
毎週赤ちゃんの無事を見ると、少しだけ安心しました。
つわりが収まる頃には、帰りにイオンによる勇気もわいてきました。

そしてまた安産祈願にも行きました。
今度は前回とは別の神社です。
完全な逆恨みですが、前回の神社で安産祈願してダメだったので、いまいち信用出来ないんですよね。。。
相性が悪いのか?
なので、別の安産祈願で有名な神社に行きました。

それからは毎日主人とお札にお祈りしました。
「今度こそ生きたまま出産出来ますように。」

今度こそ。
生きたまま。

その後は順調に進んでいきました。

少しずつ膨らんでいくお腹。
前回は膨らみも殆ど分からないまま終わってしまったけど、今回は膨らんでいく。

8ヶ月を過ぎたころ、ようやく出産準備にとりかかりました。
本当はもっと早い方がいいのかもしれないけど、早くに買いすぎて捨てる事になるのが嫌だった。

出産準備品を捨てる事=流産死産。
前回の死産の時、ちょうど赤ちゃんのためのガラガラを作っていたんです。
それを捨てる時のあの虚しさ…二度と味わいたくなかった。

正産期に入ると、お医者さんからも
「早く産んじゃいたいよね」
と言われるようになりました。

ほんとそう。

早く生きてい状態の時に、この世に産んでしまいたい。
産んじゃえば、現代医学ならなんとかなるはずだから。

実際はそうでもないんだけど、少なくとも私のお腹の中よりは、病院の方が信用出来る。

 出産は突然です。
予定日一週間前の早朝に陣痛が来て、即MAX3分おきの陣痛が来襲。
耐えられない痛みに耐えながら、車で病院に向かいました。

毎週通った道。
痛みでもがきながらも、青くて綺麗な空を見てた。
何でだろう、陣痛の合間に見た青空を、すごくよく覚えている。

診察するともう子宮口全開だったため、即分娩室へ。
インターバルなしの陣痛になっていた私は、「痛い」しか考えられなくなっていました。
「無事に生まれて!」とかよりも、ただ「痛い」「早く産みたい」しか考えられない位、痛い。

助産師さんの指示に合わせて力み、赤ちゃんは少しずつ私の産道を通っていく。
死産の時の様に、産道を通る感覚なんてない。
産道を通るというより、骨盤を機械で無理やりこじ開ける拷問的痛さ。
その痛みから逃れたい一心で力みました。

そして私は、初めて『生きたままの赤ちゃん』を出産したのです。

出産後、心配する間もなくすぐに泣く赤ちゃん。
そしてそれに感動する気力もないくらい出産に体力を奪われて放心状態の私。
私の後ろで静かに泣いている出産に立ち合った主人…

ごくごく普通の、普通の出産でした。

「生きた赤ちゃんを出産する」
ごくごく普通で、まれで、とても奇跡的な出来事。

私は4度目にしてようやく「普通の出産」をすることが出来ました。

赤ちゃんはとても可愛かった。
お姉ちゃんそっくりでした。

赤ちゃんはとても可愛かった。
21週でも39週でも、大きさは多少違うけど、同じ可愛い赤ちゃんでした。

赤ちゃんはみんな可愛い。

でも、触ると温かい。
温かい。
生きている赤ちゃんは、動く。

当たり前だけど、当たり前じゃない事。

生きて生まれる事。
生きる事。

いろんな経験を経て、私は事実上の第一子を出産しました。

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